デッドニング!吸音材・遮音材・制振材 |
作成日:2012/09/20、最終改訂日:2012/09/28 |
§遮音-12:〔吸音材〕シンサレート(住友3M)
シンサレート(Thinsulate)は、住友3M社の製品で、「衣料用(保温性が優れた素材」と「自動車用の吸音材」、2つの用途で販売されているようです。
(現在、吸音材としては、市販されていないようです)
住友スリーエム>・・・>自動車OEM向け製品>・・・>シンサレート(吸音断熱材)
住友スリーエム>・・・>3M シンサレート高機能中綿素材
こちらは、「吸音断熱材」のシンサレート、4枚重ね
軽い素材なので、低い周波数(1kHz以下)では、吸音効果が薄いようです。
また、1枚くらいでは、効果が薄いので、何枚か重ねて使う必要がありそうです。
一方、こちらは「衣料用」のシンサレート
衣料用の「シンサレート・ウルトラ」を4枚重ねると、こんな感じになります。
ほんとうに、やわらかくて、ふわふわしています。
−*−
実験に使ったのは、「吸音素材PPS-200」のシンサレート。
繊維素材はポリプロピレン(100%) 200g/m2 耐熱性120℃。
幅152cm×長さ65m巻のロールを切り売りしたものだそうです。
〔注意〕80Hz以下の低い周波数は、スピーカー保護のため、最初から、めいっぱい減衰させています(部屋のノイズの方が大きいかも)。
従って、80Hz以下は無視して、100Hz以上の周波数の音が、吸音材・遮音材によって、どれくらい減衰しているか、チェックしてください。
シンサレートの 200g/m2 タイプです。 厚みは13mm??
1枚では効果が薄いので、2枚重ねた時の結果です。
おおむね、1kHzあたりから、吸音効果がでています。
4枚重ねです。
200Hzあたりから、4〜5dB程度の吸音効果が出てるようです。
1KHzあたりからは、周波数が高くなるにつれて、吸音効果が増していきます。
2枚重ねと4枚重ねの差は、大きいです。
さらに増やして、6枚重ね。 贅沢というか、ふわふわですね。
4枚の時と、ほとんど変わりません。
さらに増やして、8枚重ね。
ここまでする必要があるかといえば・・・・無いでしょう。
「垂直な隙間に、シンサレートを丸めて押し込んだら、6〜8枚重ねになりました」という場合を除いて、3〜4枚重ねが、妥当だと思われます。
ちなみに、3枚と4枚の違いは・・・・実験していません。
−−−−−衣料用−−−−
衣料用として使ったのは、これ。
シンサレート・ウルトラ (Thinsulate Ultra) ポリプロピレンマイクロファイバー
規格は152cm幅のようです。
耐熱温度は80度だろうと思われます。
手元にあるもの(実験に使ったモノ)は、重さは、200g/�uになります。
自動車工業用(吸音材)も、衣料用も、似たような感じです。
耐熱温度の違いがあるので、「吸音材」として売られているモノを選んだ方が安心かもしれない。 (市販はしていないようですけど)
シンサレート(衣料用、洋裁の店などで市販されている)には、いくつかの種類と、同じ種類でもいろんな厚み(というか、1�uあたりの重さ)が、何種類もあるようで、当然のごとく、薄いヤツは軽い!
衣料用のシンサレートには、幅110cmのタイプもあるようです。
楽天>生地と洋裁材料の店 孝富>・・・>シンサレート(まとめ買い用)
40g/�u、60g/�u、80g/�u、100g/�u,160g/�u
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《 軽い 》
シンサレートは軽い
水を吸わない。
値段は、決して安くない。
使うときには、3枚以上、重ねて使いたい。
最初から、3枚重ねるつもりで、コスト計算すべきなのかもしれない。
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