デッドニング!吸音材・遮音材・制振材 |
作成日:2012/09/20、最終改訂日:2012/09/23 |
§遮音-11:〔吸音材〕ニードル・フェルト
値段が安い「吸音材」の代表格といえば、ニードル・フェルト。
「音を吸収する」だけで、「音を反射させる」ことは無いと思います。
手元にあるのは、幅90cmの10m巻きです。 厚さは10mm。
重さは、920g/0.81㎡くらい。(実測値 90cm×90cm)
幅90cm×長さ1mで、1kg程度。 10m巻きで10kgでしょうか。
遮音材の「シャオンスター」の約半分。 重いような軽いような。
ニードルフェルトって何???
名前は知らなくても、品物をみたら、「あっ、これだ!」と思うはず。
スピーカーの裏側などに使われている、「綿みたいな繊維を集めた素材」です。
1級品と2級品があるとか、ないとか・・・ まぁ、大差ないでしょう。
安くてよいのですが、吸音材としては、少し重い。
「水を吸いやすい」「水を吸ったら、乾きにくい」という難点がありそうです。
まずは、ニードルフェルトを使わないときの「ピンクノイズ」
〔注意〕80Hz以下の低い周波数は、スピーカー保護のため、最初から、めいっぱい減衰させています(部屋のノイズの方が大きいかも)。
従って、80Hz以下は無視して、100Hz以上の周波数の音が、吸音材・遮音材によって、どれくらい減衰しているか、チェックしてください。
スピーカーの上に、ニードル・フェルト(10mm厚)を1枚置いたとき。
800Hz以下では、2〜3dB程度の減衰でしょうか。ほとんど効果なし。
1kHz以上では、5〜6dB程度の減衰。
音を反射させるのではなく、「綿みたいな素材」で音を吸収させようというのだから、
こんなものでしょう。
2枚重ねてみました。ほとんど効果なし。
1枚でも2枚でも同じ。
なんか、間違えたかな? 怪しい。
1枚重ねと2枚重ねでは、数十秒しか変わってないのですが、低音部のカーブが微妙に違ってます。
ニードルフェルトの重さによって、布団とのニードルフェルトの接地面が、大きくなって1枚の時にはあった「隙間」が無くなったのかもしれない。
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《 ニードルフェルトは、1巻で買おう! 》
ニードルフェルトは安くて良いのですが、通販で買うと送料がかかります。
思い切って、10巻きを買って、「捨ててもいいや」という感じで使ってみるのがいいかもしれない。
ニードルフェルトの良いところは、少しくらい凹凸のあるところでも、使えるという点です。
引っ張れば、繊維と繊維の間があいて、伸びますから。
逆に言えば、一度引っ張って、伸ばしてしまうと、縮まりませんし、簡単に契れてしまう。 という難点があるとも言えます。
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