デッドニング!吸音材・遮音材・制振材 |
作成日:2012/09/20、最終改訂日:2012/10/09 |
§遮音-02:合成ゴムシート
ホームセンターで売っている(10cm単位で切り売り)、ゴムシートです。
厚さは約2.6mm。
これも、大きな遮音効果があるのですが、「重い」のが難点。
吸音効果があるかどうかは、不明(実験をやっていない)です。
厚み・重さは、「シャオンスター」の約2倍。
果たして、「重さ」に似合う遮音効果があるかどうか?
これをチェックしている必要がありそうです。 どうでしょうか?
スピーカーからピンクノイズを出し、スピーカーの上に「ゴムシート」を置く。
音をマイクで拾って、どの周波数成分がどれだけ減衰しているかをチェックする。
これが、ゴムシートなしの状態。
スピーカーからのピンクノイズの周波数特性を、フラットにしておきます。
〔注意〕80Hz以下の低い周波数は、スピーカー保護のため、最初から、めいっぱい減衰させています(部屋のノイズの方が大きいかも)。
従って、80Hz以下は無視して、100Hz以上の周波数の音が、吸音材・遮音材によって、どれくらい減衰しているか、チェックしてください。
これが、「ゴムシート(約2.6mm厚)を使うとどうなるか?
400Hzで17dB、1kHzで25dB程度の減衰になります。
シャオンスターは、400Hzで15dB。1kHzで 20dB程度の減衰でしたから、それよりも静かになります。 でも、重さが2倍であることを考えると、微妙です。
2枚重ねにすると、どうでしょうか? 当然、重さも2倍になります。
耳で聞いた感じでは、静かになっているのが、わかるのですが、1枚でも2枚でも大差は無いです。
試しに、ゴムシート2枚の上に、シャオンスターを2枚 のせてみました。
かなり、ノイズが減ります。
周囲を完璧に囲わない限りにおいては、「これ以上の遮音は、無理だろう!」というか、「これが遮音の限界」みたいな感じです。
ゴムシートの上ではなく、スピーカーの周囲(布団で巻いてある部分)から、低い音が漏れているのだろうと思います。
クルマの場合は、窓やドアなど、遮音材を使えない部分がありますから、必要以上に遮音材を使っても無駄になりそうです。
なので、これと比べて、どこで「妥協するか」になってきそうです。
無音時は、こんな感じ
これ以下は、部屋のノイズです。
−*−
ここで、面白い比較をしてみましょう。
ダイケン工業の遮音シート、455Hというのがあります。
これと比べて、ホームセンターのゴムシート(遮音材ではない汎用品?)は、どのくらい遮音性が劣るのでしょうか?
これをグラフにのっけてみます。
合成ゴムは、少なくとも、940SS (シャオンスターの類似品)と、455H の間くらいの遮音性ありそうですね。
(注意)この実験において、低い周波数はスピーカーの横から音が漏れてますので、少し悪い結果となりますので、それを差し引いて評価してください。
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《 シャオンスターか、ゴムシートか 》
デッドニングのために、わざわざゴムシートを買うのであれば、
「ダイケン工業の 遮音材 455H」も含めて、効果を検討してみる必要がありそうです。
455Hは、厚さ2.8mm で6m巻きです。 値段もそんなに高くない。 ゴムシート同様、重いのが難点ですが。
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