デッドニング!吸音材・遮音材・制振材 |
作成日:2012/09/23、最終改訂日:2012/10/03 |
§遮音-30:〔参考〕自動車の純正足マット
自動車を購入するとき、多くの人は、同時に購入しているであろう、自動車の足マット。 純正品は、けっこう「いい値段」がする。
じゃぁ、この「メーカー純正」の足マット。
吸音性・遮音性って、どれくらいあるのだろうか?
実際に、「足マットを敷いたとき」と、「足マットを取り除いたとき」で、荒い路面を乗り比べてみると、違いがわかるはず。
「足マットなんて、あっても無くても同じだわ!」と感じるか、「足マットを取り去ったら、うるさくなったぞ!」と感じるか。 どちら、だろうか??
2つの足マットを用意しました。
こっちが〔足マット:1〕、水を含みにくいタイプ。 軽くて、そこそこ薄い。
こっちが〔足マット:2〕、水で濡らすと、乾きにくいタイプ。 少し重い。
いつものように、スピーカーの上に足マットを敷いて、ノイズの減衰量をチェック
〔注意〕80Hz以下の低い周波数は、スピーカー保護のため、最初から、めいっぱい減衰させています(部屋のノイズの方が大きいかも)。従って、80Hz以下は無視して、100Hz以上の周波数の音が、吸音材・遮音材によって、どれくらい減衰しているか、チェックしてください。
〔足マット1〕でのノイズ減衰量は、400Hzで10dB、1kHzで20dB程度でしょうか。
それよりも低い音では、効果は薄いようです。
こっちは〔足マット2〕 1KHz以上の減衰量は、かなり大きいです。
重いだけのことはある。
でも、800Hz以下の周波数では、〔足マット1〕と比べて、大差ない。
1kHz以上のノイズは、床下の「発泡スチロール」などで、かなり軽減されているはずなので、そうすると、「足マットは、ある程度軽いので十分」ということなのかも。
足マットを、2枚重ねてみました。
さすがに、2枚重ねると、厚みが出てきます。
運転席のアクセルペダルのところは、重ねることは出来ませんが、助手席側は2枚重ね。 2枚重ねにすると、ふわふわします。
ついでなので、2枚の足マットの間に、遮音材である「シャオンスター」を挟み込んで見ました。
厚みも、重さも、大差ありません。
シャオンスターを追加した時の効果は5dBくらいでしょうか。
1kHz以上の音は、「ほぼ完全」に遮断されているのがわかります。
これが、スピーカーから音を出していないときのノイズ(室内の騒音です)
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《 足マットは、高級品を買ったほうがいい? 》
足マットは、純正品もあれば、社外品もあります。
防音性能を持ったモノもあれば、デザインだけのものもあるようです。
値段(数千円の差)で、室内に入り込むノイズの量が変わるとすれば、長い目で見て、高い方を買った方がいいかもしれない。
遮音性の高い足マットを敷いた場合、そこからデッドニング対策をやったとしても、その効果は限定的になるんじゃないか?
・・・そういう考え方も出来そうです。
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