PA用のオーディオ |
作成日:2012/05/22、最終改訂日:2012/05/23 |
§PA-23:CSP10 (classic pro)音質改良〜その1
クラッシックプロ(CLASSIC PRO)の10インチ(25センチ)スピーカー CSP10
あくまで「PA用」ということで、家庭用には向かない音?
そんなに悪い音ではないのだが、どうも、好きになれない。
「邪魔な音が紛れ込んでいる」ようで、中高域が、うるさく感じる。
そこで、「どうせなら、手を加えて加えて遊んでみよう!」 ということになってくる。
まずは、音質改良計画、第一弾! (思いっきり、大袈裟)
CSP10の底についている「フランジ・アダプター」を取り外して、穴を埋める。。。
非常に簡単といえば、簡単な作業。
「フランジ・アダプター」と称する金属の筒は、CSP10をスピーカースタンドに取り付けるために、使うモノ。
PA用途で、スピーカーを耳の高さ(1.5mくらい?)の位置にセットする時には、このフランジ・アダプターが必要になってくる。 でも、通常は、「こんなもの、いらない!」
ウーハーの真後ろに、「金属の筒」があっても、「共振」して、耳障りな音がすることはあっても、音が良くなることなんて、あり得ない....ハズ。
ならば、これを外して、蓋をする。
外しても音が悪くなることはないだろう。。。。
手間も掛からないので、実行する限る!!!
右が、フランジアダプター。
左が、穴を塞ぐための「蓋」。 手元にあった、ゴムの板を2枚重ね(接着剤でくっつける)にしたもの。
オリジナルは、こんな感じ。
この筒の中に、スピーカースタンドの「棒」が入る。
フランジアダプターを取り外したところ。
とりあえず、この段階で、「フランジ・アダプター」の金属の共振が無くなった。
フランジアダプターを取り外すと、スピーカーの底に穴が開く。
穴が開いていると、スピーカーの中にほこりが入る。
だから、ゴムの蓋を使って、この穴を塞ぐ。
なぜ、ゴムなのか? 手元にあった材料だから。
ゴムで蓋をすると、面白い現象が発生した。
ウーハーの風圧で、ゴムが震動する。
こ、これは....
蓋をしたゴムが、パッシブ・ラジエータ(ドロン・コーン)として機能している。
ウーハーの風圧によって、ゴムの震動によって、その震動で、特定の周波数の「低音域」が増強させている。
なんとも、パッシブ・ラジエータ特有の独特な低音域(重低音ではない)が、ミックスされたような感じになる。 なんとも、心地よい音である。
手元にある(使ってないけど)、サブウーハー、S−W3(パイオニア)と同じ原理だ。
「真っ黒のゴム」からは、想像できない音がプラスされている。
これは面白い!!!
おそらく、ゴムの厚さを変えてやると、ゴムの震動周波数が変わる。
つまり、音が変わる。
たまたま、取り付けたゴムの厚さは、「ちょうどいい!」
だから、このまま使うことにする。
この改造は、簡単にできる。
余っていたゴムを使ったので、費用も「ゼロ」に近い。
そして、いつでも元に戻せる。
やってみる価値はある。
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《 パッシブ・ラジエータ(ドロン・コーン)を体験 》
高価なスピーカーだと、こんなのは滅多に体験できるモノじゃない。
安価なCSP10だから出来ること。
低音域が不足し、ロクな音が出ないスピーカーがあったら、穴をあけて、ゴムを取り付けてみるのもいいかもしれない。
実験としては、面白いですよ。
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