カーインバーター(DC12V→AC100V) と カーバッテリー |
作成日:2017/10/18、最終改訂日:2017/10/18 |
§DCAC-71: ノートパソコン用DC-DCコンバーター(Outtag)
クルマの中で、ノートパソコンを使うための、DC-DCコンバーターです。
クルマのシガーソケットの12V を、ノートパソコンの電源アダプターの電圧 DC15~20V に変換します。
クルマの中で、長時間ノートパソコンを使う、もしくはノートパソコンの内蔵電池を充電するためには、DC-ACインバーターを使って、コンセント同じAC100V
に変換した後で、ノートパソコンの電源アダプターで、DC15~20Vに落とす必要があります。
これだと面倒な上、効率が悪い。
それよりも、クルマのバッテリーの DC12V を、直接 DC15~20Vに変換した方がよさそうです。
〔Amazon〕Outtag カーチャージャー 車載充電器 90W 15~20Vノートパソコン 変換プラグ16種類付5V 2.1A USB充電器搭載 nec/ヒューヒット パッカード/acer/パナソニッ ク/IBM/ソニー/富士通/東芝/サムスンなどのノートパソコン iPhone/iPod/iPad/AQUOS/Kyocera/Xperia等スマホに対応 汎用DC充電器
箱には、「カーチャージャー 90W」というシールが貼ってあります。
■入力:DC12V(11~15V 最大10A)
■出力:プラグ 15V/16V/18.5V/19V/19.5V/20V。(最大出力90W)
USBポート 5V 2.1A 10.5W USBポート
■保護機能:ショート保護、低電圧保護、高電圧保護、過熱保護
ケーブルをつなぐと、こんな感じになります。
ケーブルは、電源プラグ側が約65cm、パソコン側が約120cm。
これっくらいの長さがあれば、問題なく使えそうですね。
裏側の表記は、こんな感じ。
薄っぺらい形状なのですが、平滑用のコンデンサーとか、入ってないのかな?
プラグは16種類。
M1: 15V, Dimension: 6.3*3.0mm for TOSHIBA
M3: 16V, Dimension: 6.5*4.5*1.35mm for SONY;FUJITSU
M4: 18.5V, 3.5A, 4.9A; Dimension: 4.8*1.7mm.For HP
M5:19V, 2.37A, 3.42A, 4.74A; Dimension: 5.5*2.5mm. For Toshiba Asus
M6:19V, 3.16A, 4.74A; Dimension: 5.0*3.0mm with pin. For Samsung
M8:19.5V, 2A, 3.9A, 4.7A; Dimension: 6.5*4.4mm with pin. For Sony
M9:19.5V, 3.34A,4.62A; Dimension: 7.4*5.0mm with pin. For Dell
M11:20V, 3.25A,4.5A; Dimension: 7.9*5.4mm with pin. For LENOVO/IBM
M12:18.5V, 3.5A,4.74A; Dimension: 7.4*5.0mm with pin. For HP
M13: 19V,1.58A, 2.31A,2.37A;Dimension: 4.0*1.7mm. For Toshiba
M18:19V, 2.1A, 2.37A, 3.42A; Dimension: 3.0*1.0mm, For Acer/Samsung/Asus
M19:19V, 2.37A, 3.42A; Dimension: 4.0*1.35mm.For Asus
M20:19V, 3.42A,4.74A; Dimension: 5.5*1.7mm.For Acer Gateway
M21:19.5V, 2.31A, 3.33A; Dimension: 4.5*3.0mm with pin. For HP
M22:19.5V, 2.31A, 3.34A,4.62A; Dimension: 4.5*3.0mm with pin.For Dell
M27:20V 3.25A,4.5A; Dimension:11*5.0mm Square. Compatible: For LENOVO
プラグによって、出力電圧が変わります。
プラグの端子が3つの接点があります。
電源が供給されると、青いLEDが点灯します。
LEDの穴は3つありますが、中に入っているLEDは1つだけのようです。
16個あるプラグを交換すると、出力される電圧が変わります。
どういう原理になってるんでしょうか?
推測しています。
交換するプラグの接点は3つ。
15~20V(プラグによって電圧が変わる)出力の接点は2つ。
おそらく、プラグの[R]~[G]間に、抵抗が入っていると考えられます。
そこで、抵抗値と、プラグからの出力電圧の関係を調べてみました。
プラグ |
プラグ単体での抵抗値 |
コンバーター本体に
取り付けた時の
無負荷時の出力電圧 |
番号 |
出力電圧
(公称値) |
R~G間 |
V~G間 |
R~V間 |
M1 |
15.0V |
∞ |
∞ |
∞ |
15.67V |
M3 |
16.0V |
42.6kΩ |
∞ |
∞ |
16.87V |
M12 |
18.5V |
15.7kΩ |
∞ |
∞ |
18.93V |
M5 |
19.0V |
14.0kΩ |
∞ |
∞ |
19.35V |
M27 |
20.0V |
10.3kΩ |
∞ |
∞ |
20.66V |
推測(想定外) |
小さい値 |
∞ |
∞ |
給電停止? |
[R]~[G]間の抵抗値を変えると、出力電圧が変わる仕組みになっているようですね。
[R]~[G]間の抵抗値が小さくなるほど、出力が上がる仕組みになっているようです。
端子が接触不良を起こして、[R]~[G]の抵抗値が∞(無限大)になれば、15Vまで「電圧が落ちる」と思われます。安心といえば安心ですね。(もしも、逆の仕様だったら危ない)
■ 原理的には・・・・
クルマのDC12V(実際には 11.5~14.5V 程度で変動する)を、ノートパソコンの 15~20V に昇圧するのですから、安価に市販されている昇圧モジュールと「大まかな原理」は同じだろうと思います。
〔Amazon〕DC-DC ブースト コンバータ 10-32V 12-35V ステップアップ 調整可能な 電源 150W
以前は、 600円とか700円くらいだったのが、最近は250円(中国からの送料込)とか、安すぎ!
これを使えば、DC10~15V を 12~32Vに昇圧できるので、自作できないこともないのですが…
このモジュールは「保護回路」の類がまったくついていないので、これを使うには勇気がいります。
やはり、ちゃんとした「製品」を使った方が、よいですね。
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《 カーバッテリーで、ノートパソコンを長時間使う 》
これ、入力が 11~15Vと書いてある。
入力電圧が 11Vを下回ったら、給電が切れてくれるのかな?
念のため、試しておく必要がありそうですね。
クルマから取り外した、予備のバッテリーで、ノートパソコンを長時間使う用途には、これ、便利そうですね。
しかも、ノートパソコンを使っている間に、ノートパソコンの内蔵電池に充電されている・・・というありがたさ。
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