カーインバーター(DC12V→AC100V) と カーバッテリー |
作成日:2017/09/21、最終改訂日:2017/09/21 |
§DCAC-12:バッテリーからの電流値を調べておく
BESTEKのカーインバーターの動作チェックです。
正弦波仕様で、容量も 300W。
家庭用のコンセントの交流100Vであれば、300Wの電気器具でも、全然 たいしたことないです。
ところが直流12V から 交流100Vに昇圧するとなると、話が変わってくる。
100V×3A=300W
12V×25A=300W
部屋に転がっているケーブルタップの類は、だいたい12A~15Aが限界。
25Aの電流を流すことのできる電線・・・となると、それなりに「太い電線」が必要になります。
これだけの大電流になると、「実際にどれくらいの電流が流れるのか?」「ケーブルやコネクタの接点は、熱くならないのか?」とうことも含めて、事前にテストしておいたほうがいいですね。
実際に、どのくらいの電流が流れるか?
定格オーバーの時に、確実に保護回路が動作するか?
チェックしておきたいところです。
クルマのシガーソケットのヒューズは、15A。
バッテリーから直接、電源を取るときでも、30A程度にとどめておきたいところ。
停電時に備えて、中古のバッテリーからの電源供給も想定して、さっそく実験。
まず、こんな感じで、MRZ3010HUを、古いバッテリー(40B19R)につなぎます。
バッテリーに電圧計、ケーブルには(直流電流対応の)クランプテスター(電流を測定)
負荷の消費電力はワットチェッカーで測定します。
まずは、無負荷の状態で、MRZ3010HUの電源を入れたときの、バッテリからの電流をはかっておきます。
バッテリーの電圧は 12.38V、電流は 0.7A 程度流れてます。
無負荷なので、0Wを表示しています。
つぎに、保温/加温を切り替えできる「加温トレイ」をつなぎます。
まずは、「保温」モード。 仕様では 「保温」は、160Wとなってます。
ワットチェッカーでは、170Wの表示になってます。
電圧は11.87Vまで低下。 16.22Aの電流が流れてます。
クルマのシガープラグから、電源を取ると、ヒューズが飛ぶであろうことを確認。
「加温」モードにしてみます。 仕様では「加温」は、320Wになってます。
ワットチェッカーは、337Wを表示しています。
バッテリーの電圧が、11.49Vまで下がり、37.11A。
バッテリーの電圧が下がると、余計に電流値が増えるので、定格の25Aを軽く超えてしまいます。
定格の5割オーバーなので、かなりやばいです。
数秒で保護回路が掛かって、電源供給がストップします。
バッテリーの電圧が戻って、ワットチェッカーの表示が消えてます。
うまく、保護回路が働いて、一安心。
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《 直流対応のクランプ型のテスターは便利ですね 》
大まかな電流値を把握しておくには、「直流対応」のクランプ型のテスターがあると便利ですね。
あとは、20Aとか、30Aとかのオーダーになってくると、電線の太さも問題になってきます。
電圧降下を考えると、太い電線を買うよりも、古いブースターケーブルを転用したほうが、安上がりになるかもしれない。
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