USB接続のパソコン周辺機器 |
作成日:2016/04/18、最終改訂日:2016/04/18 |
§USB-71:USBタイプの外付けGPSレシーバー
外付けタイプの「GPSレシーバー」です。
手元に2種類の製品がありますが、いずれも、インターフェースは、USBです。
GPSのレシーバー(受信機)の多くは、NMEA0183 という規格で、1秒間に1回、もしくは1秒間に数回の頻度で、データが出力されるようになっているようです。
(シリアル出力というか、RS-232Cでの転送というか)
で、そのシリアル出力を、USBのに変換して、パソコンに接続する。
パソコン上は、擬似的に、「GPSレシーバーがシリアル(RS-232C)接続されているものとして、認識させて、データをやりとりする」というような感じなんだろうと思います。
詳しいことは、よくわかりません。
2台の USBドライバを、Windowss10のパソコン(実際は、USBハブをつないだタブレット)の「デバイスドライバ」の画面です。
「ポート(COM)」のドライバは、「G-STAR Ⅳ」と「U-blox7」の両方のドライバが組み込まれてます。
GSBレシーバーから送られてきたデータ(座標位置などの NMEA形式の生データ、テキスト形式)を、シリアルの通信ポート(COM)から送られたデータとして、参照するようにするデバイスドライバ
・・・・ということで、いいのかな。 (説明がへたくそで済みません)
なので、NMEA形式の生データを参照する、GPS関連のソフトは、「G-STAR Ⅳ」と「U-blox7」のどちらでも使うことができます。
ところが、「センサー」のドライバーは、「U-blox7」には存在しますが、「G-STAR Ⅳ」には存在しません。
このセンサーのドライバーは、NMEA形式の生データを、「Windows Sensor API」に変換するドライバのようです。
Windows10 に標準についている「マップ」アプリは、「Windows Sensor API」を介して、座標を取得するようになっているようで、このAPIのドライバのある「U-blox7」では「マップ」アプリをドライバーのない「G-STAR
Ⅳ」では「マップ」アプリが使えない・・・・ということのようです。
■ U-blox7(u-blox)
「GPS/GLONASS」と書いてあります。
https://www.u-blox.com/ja/standard-precision-gnss
サイトには「GPS/QZSS、GLONASS対応のGNSS測位エンジン」 と書いてあります。
QZSS(みちびき)にも、対応しているはず。
【Amazon】GPS,GLONASS対応USB接続GPSレシーバー 対応OS:Windows 10 /8/7/Vista/XP/CE 正規販売品
GPSレシーバーを、「受信しやすい位置」に置くために、USBの延長ケーブルを利用します。
Windows10 の「マップ」アプリです。
「Windows Sensor API」に対応したドライバがあるので、現在位置を表示できます。
「黒・白」の枠に「青」の丸が、現在位置です。
■ Globalsat BU-353S4
SiRF star Ⅳチップ搭載の GPSレシーバー
中古品を購入したので、「本体のみ」です。
https://www.tokyo2show.co.jp/gps/globalsat_bu353s4
【Amazon】GLOBALSAT BU-353S4 SiRFstarIV搭載 GPSレシーバUSB 東京通商正規販売
裏側は、マグネットがついてます。
「ポート(COM)」のドライバは存在しますが、センサーのドライバ(Windows Sensor APIのドライバ)は、存在しないみたいです。
従って、NMEA の生データを直接加工するソフトは利用でしますが、Windows Sensor APIからデータを取得する、Windows10の「マップ」アプリなどは、使えません。
Windows10 の「マップ」アプリの画面。
G-STARⅣでは、GPSの位置データが取得できない(NMEA形式で送られてきたデータを、変換出来ない)ため、現在位置の表示が出来ず、広域地図が表示されます。
グレーの丸に、「現在地(23km内)」の表示。
■ いくつのGPS衛星を捕獲するか、比較してみる
「GPSレシーバーが2個ある」
ならば、どちらが良い性能なのか、比較してみたくなる。
やってみましょう。
●まずは、屋上駐車場
測定場所は、ここ。 屋上駐車場です。
まずは、QZ-radar で、頭上にある「すべてのGPS衛星」の位置を確認。
「赤」のQ1は、QZSS(日本のみちびき)。 水色はGPS(アメリカ)
GLONASS(ロシア)は、表示なし。
さて、GPSレシーバーは、このうちのいくつの衛星を捕捉できるでしょうか・・・・
やってみましょう。
なにがおかしいのか謎だけど、これと違う結果が出てくる。
まずは、某屋上駐車場での、U-blox7 です。
GLONAS の衛星も含まれているので、数が多いですね。
可視衛星数が16、そのうち測位の計算に使用されている衛星数が12。
測位の計算に使用されているはずの、衛星番号「42」が、どこかに隠れてますね。
「50」と「42」が、ほとんど完全にダブっているようです。
こちらは、某屋上駐車場での、G-STAR4。
GLONASは、サポート外なので、衛星の数は少なくなってます。
可視衛星数が11、そのうち測位の計算に使用されている衛星数が10。
衛星「09」が測位の計算に使用されない、衛星「01」が使用されているようです。
どっちも、似たような感じです。
● 部屋の中で、試してみると・・・・
実際、部屋の中(窓際ではなく、部屋の真ん中)では、GPSの電波が届きにくく、測位されないことが多いですね。
でも、「なんかの拍子」なのか、「機嫌がいい」のか、わかりませんが、運良く、測位されました。
まずは、部屋の中の U-blox7 です。
可視衛星数が11、そのうち測位の計算に使用されている衛星数が7。
こちらは、某屋上駐車場での、G-STAR4。
可視衛星数が12、そのうち測位の計算に使用されている衛星数が5。
なぜか、可視衛星の数が多いです。
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《 センサードライバ付きのGSPは、どれ? 》
新しく、GSPレシーバーを買おうとする場合、
どうせなら、Windows10 の「マップ」アプリに対応するGSPレシーバーを選んだ方がいい。
つまり、Windows Sensor API に対応する「センサードライバー」が添付しているGSPレシーバーを選んだ方がいい。
ところが、いくつかある GPSレシーバーの中で、どれが、Windows Sensor API対応なのか、情報がほとんど載っていないところが、困ったところ。
ロガー付きのGPSレシーバーを買ってみたいけど、果たしてそれが、「マップ」アプリで使えるかどうか???
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