CDレシーバー U585BT(kenwood) |
作成日:2013/06/24、最終改訂日:2013/06/29 |
§U585-17:U585BT(KENWOOD) 〜DTAセッティング編
カーステレオ(?)用の1DINコンポ、ケンウッド U585BT です。
公式ページを見ると、 「MP3/WMA/AAC/WAV対応 CD/USB/SD/BTレシーバー U585BT」と書いてあります。
今回は、「DTA SETTING」の項目のチェックです。
マニュアルには、「ディレイタイムの設定」「タイムアライメントの設定」という単語が使われています。
なんか、ものすごく難しい!!
「Car Type」で設定したスピーカーの距離差を、使用する車両により合うように微調整します。
タイムアライメントの設定は、車両中心部からの各スピーカーの距離を指定することにより、自動的に割り出されて補正します。
(1)前後の高さをフロントシートに座った人の耳の位置で、左右の車室内の中央に基準点を設定します。
(2)基準点から、スピーカーまでの距離を測ります。
(3)一番遠いスピーカーの距離に合わせて、距離の差を計算します。 |
う〜ん。
この説明だと、「Front L」でも「Front R」でも、基準点は「左右の車室内の中央」という意味になってしまう。 「Front R」の基準点は、運転席だと思うのだが・・・・
要は、基準点と各スピーカーとの距離を測って、一番遠いスピーカーを基準として、その差を入力せよ・・・ということだろうと思われます。
空気の伝わる速度(いわゆる音速)は、20℃で、343.26m/秒。
30℃だと 349.08m/秒、10℃だと 337.33m/秒。
クルマの場合、耳と左右スピーカーの距離に差が出てくる。
右ハンドルのクルマの場合、右のスピーカーよりも、左のスピーカーの方が遠くにある。
なので、左のスピーカーの音は、右のスピーカーの音よりも遅れて聞こえるはず。
そういうことがあるかもしれないので、左右のスピーカーから音を出す時間を、左右で微妙にずらすのがこの機能。
ラジオの「時報」(440Hz,880Hz)があったとして、左(遠くにある方)のスピーカーの音を早めることは出来ない。
だけど、右(近くにある方)のスピーカーの音を、遅らせることは出来る。
ラジオの時報を遅らせれば、厳密には「リアルタイムな時報」ではなくなるけれど、遅れたとしても、せいぜい「数百分の1秒」のズレですから、違和感があるけど、問題ないはず。
操作してみましょう。
DTA Settings を選ぶ
DTA Settings を選ぶ
プリセット・ポジションは、4つある。
ALL/FrontR/FrontL/Front ALL。
4つのプリセット・ポジションごとに、距離(実質的には、どのくらい音を遅らせるか)と音の大きさを調整することができる。
−*−
やってみましょう。
まずは、「Preset Position:ALL」の設定
「DTA」という項目、「基準点とスピーカーとの距離の補正」というか、「どのスピーカーからの音を、どれだけ遅らせるか?」という数値の初期値(ディフォルト)、すべて「0cm」になっている。
つまり、初期値では、すべてのスピーカーを同じタイミングで音が出る。
ごくごく自然な設定。
音の大きさも、そのまま。
−*−
次は、「Preset Position:Front R」つまり、運転席で聞く場合の設定。
「Car Type:Off」での初期設定値は、このようになってます。
(Car Typeの設定によって、初期値は変わる)
6つのスピーカーのうち
「基準点(耳の位置)から一番遠い位置にあるスピーカーを0cm」として、それより近い位置にあるスピーカーは、「一番遠い位置にあるスピーカーとの差」を入力せよ
という扱いになっている。
なので、「距離の数値が大きい」ほど、「耳と近い位置にある」という設定をする。
基準点と各スピーカーとの距離を入力させたほうが、わかりやすいような気もするが。。。。。
そうじゃないので注意!
初期値(ディフォルト値)は、こんな感じになっている。
ドアスピーカーを想定しているためでしょうか、
「右フロントスピーカーよりも、右リアスピーカーの方が、耳に近い」という値になってます。
次は、「Preset Position:Front L」つまり、助手席で聞く場合の設定 「Car Type:Off」での初期設定値は、このようになってます。
(Car Typeの設定によって、初期値は変わる)
距離の数字が大きいほど、スピーカーが耳に近い位置にあるという扱い。
次は、「Preset Position:Front ALL」 つまり、運転席と助手席の中間 「Car Type:Off」での初期設定値は、このようになってます。
(Car Typeの設定によって、初期値は変わる)
左右対称。
初期値(ディフォルト値)は、前スピーカーが遠くにあり、後スピーカーが近くにある設定。
確かに、シートを倒せば、後のドアのスピーカーの方が、耳に近い位置に来ます。
−*−
ちなみに、距離の調整範囲は・・・・というと
距離の調整範囲は、0〜610cm。
音の大きさの調整範囲は、0dB〜−8dB。
−*−
マニュアルには、「Car Type」を使って、その後で微調整・・・・とか書いてあるけど、「Car Type」を使わずに、これを直接設定してしまえば良さそうです。
距離と音量は「ALL」「Front L」Front R」「Front ALL」の4つのパターンを記憶するようです。
一度設定すると、「Car Type」で設定を変えても、この設定は変化しません。
「Reset DTA Setting」で、リセットできます。
リセット後に「Car Type」の設定を変えると、その「Car Type」の設定が、反映されるようです。
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《 スピーカーの位置の補正 》
U585BT などのカーオーディオや、DEQ2496などのPAシステムのイコライザーには、スピーカーの位置の違いから、音を出す時間を調整する設定がある。
ピュアオーディオのアンプには、(たぶん)そうものがついていない。
デジタルアンプで、内部のデーターをデジタル化していれば、片方のスピーカーの音を遅らせても、音質の劣化はなさそうですが。。。。
ピュアオーディオは、左右のスピーカーの真ん中で聞くのが大前提だろうから、必要ないのかもしれませんね。
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