CDレシーバー U585BT(kenwood) |
作成日:2013/06/20、最終改訂日:2013/06/26 |
§U585-10:U585BT(KENWOOD)
CD/USB/SD/BTレシーバー
カーステレオ(?)用の1DINコンポ U585BT です。
ケンウッドは、「カーエレクトロニクス > 1DINコンポ」という名称になっているようです。
公式ページを見ると、
「MP3/WMA/AAC/WAV対応 CD/USB/SD/BTレシーバー U585BT」
と書いてあります。
今でも、「レシーバー」という言葉が生きているようですね。
「レシーバー」は、「ラジオのチューナーとアンプが一緒になったもの」という意味で良いはずなので、
クルマのラジオに、CDとかSDカードリーダーとかをつけた製品 という扱いになるのでしょうか。
「レシーバー」ということばには、無線機のトリオ(ケンウッド)のこだわりがあるのかも。。。
カロッエリア(パイオニア)で同種のものは、「カーAV > AVメインユニット」
アルパインで同種のモノは「カーオーディオ > ヘッドユニット」
という名称になっているようです。
昔のカセットテープ+ラジオという形態から、CD+ラジオ、さらに、CD−R(MPEG)対応、
AUX入力端子がついたり、USB端子がついたり、スマートフォンに対応したり・・・・
そして Bluetooth対応で、携帯電話のハンズフリー通話ができたり・・・
いろいろ、便利になってます。
「FMトランスミッター」なるものを使わずとも、AUX入力端子から入力できるのは当たり前。
USB接続で、MP3プレーヤーや、ポータブルハードディスクのMP3ファイルを演奏できる。
パソコンからは、Bluetooth で音楽転送。
出来ることは、一通り、試してみる必要がありそうですね。
■最大出力: 50W×4
■定格出力: 30W×4(4Ω、1kHz、10%THD以下)
■プリアウトレベル: 2500mV/10kΩ(CD)
■共通部 電源電圧: 14.4V(10.5〜16V)
■最大消費電流: 10A
■埋込寸法: 178W×50H×159Dmm
■質量: 1.3kg
裏側はこんな感じ。
パネルを外すと、こんな感じ。
SDカードの挿入口は、真ん中の下の方です。
−*−
さて、このCDレシーバー、いったい、どんな音が出るのでしょうか?
パソコン用の電源(昔のAT電源)から電源を取り、PA用の15インチ(38cm)SRスピーカー、クラシックプロの CSP15 をつないで音を出してみることにします。
(下の写真の右側、大きい方のスピーカー)
さすが、15インチ! 迫力が違う。 かなり大きな音が出ます。
パソコン用(昔のAT電源)の「スイッチング電源」、電圧は10.87V。
「電圧が高い方が、低音が出る」とか言っている人も多いようですが、かなり低い電圧で、15インチ(38cm)のスピーカーを鳴らします。
普通のカーオーディオ用のスピーカーは、CSP6(6インチ、16cm)くらいの大きさ。
対して、今回は、それよりも2.5倍(面積比なら6倍)大きな、CSP15(15インチ、38cm)で、音を聞いてみます。
単純に、大きなスピーカーで聴く方が、音の違いがわかりやすいだろう・・・・という発想です。
−*−
ネットの口コミを見ると、低音があまり出ない、金属的な中高音とか、ドンシャリ的な薄っぺらな音とか書いてありますが、果たしてどうでしょうか?
CSP15は、効率のよいPA用スピーカーなので、ボリュームをあげていけば、かなり大きな音がでます。
さすがに、ボリュームを最大にすると音が割れますが、7割くらいのボリュームまでなら、音が割れずに聞けそうです。 (ただし、一般家庭で音楽を聴くレベルじゃないです)
大きなスピーカーで聴いたときの音は????
という話になるのですが、音を鳴らしてみると、なかなかの迫力です。
ただし、U585BTについているアンプ(というかCDレシーバー)は、フラットなアンプなのでしょうけど、
フラットな音がそのまま出ているわけじゃない。
電源投入時(普段、使うとき)には、DSPによる「音の補正」が掛かっているようです。
このDSPの「音の補正」が、スピーカーによっては、金属っぽく聞こえたり、「薄っぺらいドンシャリサウンド」に聞こえたりするのだろうという気がします。
−*−
ホワイトノイズを出して、DEQ2496でチェックしてみたのが、下のグラフです。
詳しくは、次のページ。
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《 アンプの値段 と 音の違い 》
ピュアオーディオの世界では、
「アンプの値段によって、音が変わる」
「アンプの重さによって、音が変わる」
「アンプの電源によって、音が変わる」
というの説があります。
逆に、「ある程度の品質のアンプなら、音は変わらない」という説もあります。
カーオーディオの世界では、どうでしょうか?
少なくとも、U585BT においては、初期状態において、「DSPによる補正」が掛かっていますから、「フラットな特性の、ごくごく普通のアンプ」を使ったときとは、明らかに違った音が出るはずです。
もし、DSPによる補正を掛けると「音が細くなる」傾向があるとしたら、「カーオーディオもフラットなアンプで」という需要があってもいいような気がします。
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