趣味のオーディオ実験室

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イメージ・スキャナ(フラットベッド・スキャナ) 作成日:2015/06/16、最終改訂日:2015/06/16

§SCAN-38:被写界深度の比較 GT-F670, GT-S630, GT-9000

厚みのある「本」などを読み取ろうとするときには、原稿をガラス面にピッタリくっつけることが出来ず、原稿がガラス面から大きく浮いてしまう。

本の「浮いた部分」と「読み取りセンサー」との距離が大きくなるので、写真で言えば「ピンぼけ」状態。
浮いた部分は、輪郭が甘い、ピンぼけしたような、読み取り画像になりやすい。

このピンぼけの具合が、CCDセンサーと、CISセンサーでは違うようです。
じゃぁ、CCDセンサー同士でも、「ピンぼけ」の具合が変わるのか??

本体の厚みのある GT-9300UF と、厚みのないGT-F730 や GT-S630とでは、「ピンぼけ」具合が変わる??


こっちは、GT-9300UF。 分厚い筐体。


こっちは、GT-F730(蓋を交換)の筐体。 厚みは薄いです。

通説としては、
 分厚い筐体の方が、「被写界深度」を深くとれるので、ピンぼけしにくい。
 薄型の筐体になってから、「被写界深度」が浅くなって、ピンぼけしやすくなった。
とか言われているよう。

実際のところ、どうなんでしょうか?

旧型のGT-9300UF の方が「ピンぼけ」しにくいのなら、残しておく必要がある。
GT-9300UF も FT-F730 も同じなら、未練なく GT-9300UF を引退させられる。
さて、どうでしょう。


■ 読み込みパターン《1》

丸っこい、ペットボトルを読み取ってみました。


↑↑↑GT-9300UF 分厚い筐体、冷陰極蛍光ランプ (1200dpi縮小)
 ほとんどの文字が、読み取れます。


↑↑↑GT-F670 薄い筐体、冷陰極蛍光ランプ (1200dpi縮小)
 薄い筐体でも、ほとんど変わらないような・・・・。


↑↑↑GT-S630 薄い筐体、白色LED (1200dpi縮小)
 一列に並んでいるLEDの光源が反射して、目立ってます。
 明るい部分と、暗い部分の、差が大きく、極端ですね。


↑↑↑GT-9300UF 分厚い筐体、冷陰極蛍光ランプ (1200dpi等倍)


↑↑↑GT-F670 薄い筐体、冷陰極蛍光ランプ (1200dpi等倍)


↑↑↑GT-S630 薄い筐体、白色LED (1200dpi等倍)
 ベッドの上に、ゴミがたくさんある状態で、スキャンしました。 失礼!



■ 読み込みパターン《2》

充電式の「単三電池」を読み取ってみました。


↑↑↑GT-9300UF 分厚い筐体、冷陰極蛍光ランプ (2400dpi縮小)
 

↑↑↑GT-F670 薄い筐体、冷陰極蛍光ランプ (2400dpi縮小)
 薄い筐体でも、ほとんど変わらないような・・・・。


↑↑↑GT-S630 薄い筐体、白色LED (2400dpi縮小)


↑↑↑GT-9300UF 分厚い筐体、冷陰極蛍光ランプ (2400dpi等倍)


↑↑↑GT-F670 薄い筐体、冷陰極蛍光ランプ (2400dpi等倍)


↑↑↑GT-S630 薄い筐体、白色LED (2400dpi等倍)


↑↑↑GT-9300UF 分厚い筐体、冷陰極蛍光ランプ (2400dpi等倍)


↑↑↑GT-F670 薄い筐体、冷陰極蛍光ランプ (2400dpi等倍)


↑↑↑GT-S630 薄い筐体、白色LED (2400dpi等倍)
 ベッドの上に、ゴミがたくさんある状態で、スキャンしました。 失礼!


■ 読み込みパターン《3》

充電式の「単三電池」を縦方向に置いてみました。

平面的な物体は、縦に置いても横に置いても、同じ画像になりますが、
立体的な物体は、縦に置くのと、横に置くのでは、画像が変わってくるようです。


↑↑↑GT-9300UF 分厚い筐体、冷陰極蛍光ランプ (2400dpi縮小)
 

↑↑↑GT-F670 薄い筐体、冷陰極蛍光ランプ (2400dpi縮小)
 薄い筐体でも、ほとんど変わらないような・・・・。


↑↑↑GT-S630 薄い筐体、白色LED (2400dpi縮小)


一本の細長い「冷陰極蛍光ランプ」の光源では、均等に光が当たるので「白飛び」することは有りません。
小さな球を並べた「LED」の光源では、光が強く当たる場所が出てくるので、「真っ白」になる場所が出てくるようです。

折り目のある(凸凹のある紙)をスキャンしたときに、違いが出てきそうな気がします。 たぶん、「冷陰極蛍光ランプ」の光源の方が良さそうです。


《  もしかして、GT-F670が最強?  》

 被写界深度は、分厚い筐体の GT-9300UF でも、薄い筐体の GT-F670/GT-S630 でも、あまり変わらないみたいです。

 それよりも、凸凹のある物体では、「冷陰極蛍光ランプ」と「LED」との違いが、光のあたり具合・光の反射具合に影響してくる場合が出てきそうです。

そうすると、「冷陰極蛍光ランプ」の 4800dpi 対応のスキャナがよさそうなのですが、該当機種は GT-F670 だけ。
フィルムスキャナの無い、蓋が薄いタイプ(使いやすい)の製品(GT-F670からフィルムスキャナ機能を取り外した製品)は、存在ないはずなので・・・・なんか、もったいないですね。


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