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作成日:2014/08/25、最終改訂日:2015/06/18 |
§三脚-22:小型の自由雲台 SBH-90, SBH-100(SLIK)
自由雲台、英語で言うと「Ball head」になるのかな?
別に「小さい自由雲台を集めている」わけではないのですが、いつのまにか、小さい自由雲台が、溜まってきました。
左の2つが、SBH-100(黒とガンメタ)。右の2つが、SBH-90N(黒)
大きな違いは、雲台が(縦方向に)2つに分かれているか、一体化しているか。
SBH-100は「雲台本体が、2つに分かれている」、軽い、小さい
SBH-90は「雲台本体が一体化している」、重い、大きい
しかしながら、最大搭載重量は、軽くて小さい SBH-100 の方が上。
SLIK SBH-100 BK N
最大搭載重量:2kg、高さ62mm、重量:100g
三脚取り付けネジサイズ:U1/4インチ
SLIK SBH-90
最大搭載重量:1kg、高さ68mm、重量:141g
三脚取り付けネジサイズ:U1/4インチ
実際、SBN-100は、ネジを軽く締めただけで、雲台をかなり頑丈に固定できるが、
SBH-90は、ネジを、カチンカチンに締めても、完全に固定することができない。
「値段以上の違い」というものが、存在する。
■ SLIK SBH-100
写真【左】が、ふつうの(?)SBH-100
写真【中】が に、小型のクイックシューをつけた「SBH-100 DQ N」。
「DQN」とか「DQ」とか、誰が名付けたのか知らないけれど、微妙なネーミングであります。
SLIK SBH-100 DQ N
・最大搭載重量:1.5kg、高さ68mm、重量:130g
・三脚取り付けネジサイズ:U1/4インチ
写真【右】は、SBH-100 に、クイックシュー「DQ-21」を着けた状態です。
クイックシューが大きいので、これが、一番使いやすいかも。
上から見ると、こんな感じになります。
SBH-100 には、色違いがあります。
旅行用三脚、スプリント40/47シリーズのカラーで、赤(朱)、白、青があります。
■ SLIK SBH-90N
雲台の筐体が一体型になっている SBH-90。
いったい、どんな構造になっているんだろう?? 興味津々!
4つあるうちの1つが、「ネジを締めても、固定できない状況」になってしまったので、分解してみました。
まずは、6角レンチで、右横の「小さなネジ」を外します。
6角レンチは「インチ仕様」です。
(ミリ仕様には、該当のサイズは存在しない)
小さいネジを外すと、底が抜けます。
真鍮(しんちゅう)の小さな部品が、重要な役割を果たしているのが、わかります。
真鍮(しんちゅう)の部品は、ここに付いています。
真鍮の部品の「向かって右」の角が、筐体の溝にはまってます。
「雲台を確実に固定する」ために、ネジを強く締めると、真鍮の部品が潰れます。
真鍮の部品に「ネジ跡」がつきます。
一旦、真鍮の部品の一部が潰れてしまうと、再起不能。
いくら、ネジを強く締めても、雲台が固定されなくなってしまいます。
この雲台、なにがあっても「ネジを強く締めてはいけない!」ってことなのかな。
原理的には、こんな感じ、
ネジを締めていけば、真鍮の部品が持ち上がっていく。
真鍮の部品が持ち上がれば、底【A】が持ち上がる。
【A】が持ち上がれば、ボール【C】が押し上げられる。
【C】が押し上げられると、【B】との隙間が無くなり、【C】が固定される。
という具合です。
ちなみに、【C】と【D】は、製造過程で、透明な接着剤で固定され、その上から黒の塗装処理を行っているようです。
キズを付けずに、【C】と【D】を外すのは、かなり難しいです。
傷を付けずに外すことが出来れば、クイックシューを付けたり出来るのですが。。
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《 「ネジの締め過ぎ」も、一つの経験!? 》
SBH-90N のような自由雲台は、「悩ましい」ものがあります。
カメラなどが動かないように、出来るだけ、しっかり固定したい。
しっかり固定するためには、ネジを固く締めたくなる。
でも、ネジを固く締めても、固定されない。
うまく固定できないので、さらに、ネジを固く締めたくなる。
そして、再起不能。
せっかく、買ったのに!! もったいない!
(それなりに)安価なジャンクの雲台で、そういうのを経験しておくのは、「授業料」というか「勉強代」なのかもしれない。
自由雲台は、両脇(横)から挟み込むタイプの方が、いいのかな?
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