趣味のオーディオ実験室

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USB経由でのアナログ出力(DAC) 作成:2016/07/19、最終改訂:2021/09/25

§USB2-26:MINI USB DAC (MUSE/SIGNSTEK)

パソコンのヘッドフォン端子(外部出力端子)を使わずに、
USB接続した、この USB接続の DAC から、アナログ出力を出します。

タブレットやノートパソコンなどで、「パソコン本体の音声出力」の「品質」が信頼出来ないときには、こっちのほうがいいかもしれない。

ただ、この製品、DAC(アナログ音声への変換)に「PCM2704」を使っているので、元データは 44.1kHz または 48kHzが上限になるようです。
ハイレゾ音源で無い限り、これで十分だといえば十分・・・・のような気もしますが、微妙と言えば微妙。

いくつかの「類似品」が出ているようです。

■ 「MUSE AUDIO」の USB DAC

どうも、これが「本家」っぽいのですが、muse-audio.com は存在しない(別サイトに転送される)ので、もしかしたら、「古い製品」なのかもしれない。



〔amazon〕Muse PCM2704 Decoder MUSEオーディオUSB-DACヘッドフォンアンプバーブラウンPCM2704 ブラック

手持ちの個体は「アマゾンとは違う店」で購入しているため、実装しているパーツが違っている可能性があります。



こんな箱に入っていました。



USBケーブルが付いていきます。



入力はUSB。 電源供給もUSBからになります。

特に、ドライバを用意しなくても、Windows10 の標準ドライバで動作します。
(USBに接続すると、音声出力が、こちらに切り替わります)

アナログ出力の他、デジタル出力(SPDIF出力)もあります。
OPTICAL(TOSLINK・角形)と、COAXIAL(同軸)に対応しています。



出力はヘッドフォン端子と、RCA端子があります。

RCA端子の「アナログ音声出力」の音量は、「パソコンの音声出力端子」の音量よりも、小さめになるかもしれません。
また、AVアンプに接続した場合、「デジタル音声出力」の音量」よりも、「アナログ音声出力」の音量の方が、小さくなるかもしれません。



ヘッドフォン端子の音量は、ヘッドフォンから2m離れた位置で、十分に音楽が聞き取れました。

タブレットおよびヘッドフォンから2m離れた位置での音の大きさ(どちらも最大音量)は、タブレットの最大出力よりは小さいですが、「ヘッドフォンが小型スピーカーとして使える」レベルの音量がありました。(ヘッドフォンの音圧次第ですが)



ネジ4本で簡単に分解できます。



部品数は少ないですね。

PCM2704のアナログ出力のあとの部品は、「固定抵抗」と「電解コンデンサ」のみのようです。
音質の差があるとすれば、「電解コンデンサ」の品質の優劣の差なると思います。



USBからデータを読み取って、デジタル出力(SPDIF)とアナログ出力に変換するチップは、
BurrBrown の PCM2704 が実装されていました。

「BB」のロゴと、「TI(Texas Instuments)」のロゴが書いてあります。

現行品は PCM2704C で、「TI」のロゴだけなのかな?
よくわからないし、考えても「どうなるものでもない」ですね。



RCA出力の手前にあるのが、この電解コンデンサ。
「Chenxing」と書いてあるので、中国製だと思われます。
直流分をカットする、カップリング・コンデンサですね。

これを、日本製に変えたら、果たして「音がよくなる」のでしょうか?
よくわかりません。
「PCM2704」を使って製品で、音の優劣があるのだとしたら、違いがでる原因は、カップリング・コンデンサの違いがほとんどだと思います。



「PE-65612NL」というのは、「デジタルパルストランス」のようです。
デジタル出力の coaxial の出力を絶縁する(というかGNDを共通化しない)ためのトランスですね。



これは「74HC04」。
昔からある、TTLの74シリーズの「HC」規格だと思います。ちがうのかな?

TTL の7404 だとしたら、バッファー(反転タイプ)が6個。
入力が何本か、GNDに落としてある(使ってない)ので、実際に使ってるのは数個だけということになる。
それでも、このICを、使った方が安いのかな?(それとも 7404とは違う?)


■ 「SIGNSTEL AUDIO」の USB DAC

MUSE が本家だとしたら、こっちは 互換品か、OEM かなにかになるのかな?



〔amazon〕Signstek Audio USB-DAC ヘッドフォンアンプ/コンパクトでUSBケーブル付き



同じような箱に張っています。
こちらは、Amazon で購入したので、Amazon のラベルが貼ってあります。















表面の印刷以外は、同じ・・・・ような気がします。

《 DAC と カップリングコンデンサ 》
アナログ出力(RCA出力)のところについている「カップリングコンデンサ」。

直流分をカットするために、電解コンデンサがついているのですが、これの有無は、音質にどう影響するのだろうか?

タブレットなどの薄型のコンピューターや、MP3プレーヤーには、背の高い「電解コンデンサ」なんて、ついているはずがない。
これって、もしかして、直流分がそのまま出力されている?

だとすれば、カップリングコンデンサーの有無(良いモノを選んでつけるか、コンデンサー自体が必要ないDACを使うか)は、音質の優劣に影響するはずですよね。

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