電源関連(その他) |
作成日:2018/08/01、最終改訂日:2018/08/01 |
§他-84:充電式の006P角形9V乾電池(EBL)
長方形をした、9ボルトの角形乾電池。
長方形の箱の中に、小さな電池(アルカリまたはマンガン)が6個入っているので、正式な名前は「蓄層電池」というらしい。
箱の中に 1.5V × 6個直列 = 9V ですね。
人によっては、「006P電池」とか言った方が、話が通じやすいかも。
今回、紹介するのは、この 006P電池の「充電できるタイプ」。
EBL 9V専用充電式電池*5+充電器パック 1-5本まで充電できる (収納ケース付き)リチウム充電池充電器セット 006P形
外見上は9Vタイプですが、出力電圧は無負荷でも9Vに満たないので注意が必要です。
(使用する機器によっては、使えない可能性がある)
Amazon のサイトには、8.4V と書いてありました。
エネループなどの「ニッケル水素」ではなく、デジカメの電池などと同じ「リチウムイオン電池」なので、
1.2Vの6個直列ということはなさそうです。
参考までに、リチウムイオン電池でよく見かける電圧「3.7V」を2個直列にすると、7.4V。
さて、実際に測ってみた電圧は・・・・???
充電器1つと、電池が5が入っています。
スマホなどの「USB充電器」から充電できるように、「マイクロUSBのケーブル」が付属しています。
マニュアル類。
「High Volume 9V」と書いてあります。
でも、電圧は 無負荷時でも、9V以下です。
購入したときは、7.55V(手元で充電していない状態)でした。
負荷を掛けても電圧変動が少ないってことは、大きな電流を取り出せると言うこと。
これも、リチウムイオン電池の特徴かな。
アルカリ電池とかマンガン電池とかと違って、この中に保護回路の小さな基板も入っているはず。
電圧が少しづつ下がって、少しずつゼロに近づいていく・・・というのと違って、
電池が減ったところで、突然、給電が止まって0Vになる・・・って感じのように思います。
ベリンガーのミキサー XENYX 1002B に入れてみました。
(手持ちの固体では)、7.5V×3本で、無事、使えました。
ミキサーは、何事もなく数時間使っているうち、いきなり電池が切れた状態になりました。
3本の電圧を測ってみたら、1本が「0V」、残りの2本は「約 7.55V」でした。
普通の乾電池を使っていると、じわりじわりと電池の電圧が下がって、少しずつLEDが暗くなったり、音が小さくなったり、音が劣化するような気がします。
でも、このリチウムイオン電池を使うと、電池切れと当時に、電池の電圧が「0V」になって、電力供給がストップするようです。
これは、オーディオ機器に使うときには、ある意味、「ありがたい仕様」のような気がします。
「0V」になった電池を、充電してみます。
1本の時は、0.5A弱。(5V側)
5本同時に充電すると、1.5~1.8Aくらい(5V側)の電流が流れます。
2A対応のUSB充電器が必要ですね。
フル充電まで、約5~6時間くらいかかるようです。
フル充電後の電圧は、8.32V~8.37V になりました。
充電器の裏側は、こんな感じ。
充電器の「Output」の表示は 8.4V になっております。
実際に、 フル充電後でも、電池の電圧は、8.37V 以上には上がらない。
この電池の電圧は、8.37V~7.5V の範囲で変化して、その後 0V になる。
この電池(充電器付き)を購入すべきかどうか迷った時の判断基準としては、
この電圧の範囲内で使える機器には、積極的に使っていけばいいだろうし、
7.5V の電圧で動作しない機器には、使わない方がよさそうです。
重さは26グラム。 軽いです。
手持ちの マンガンタイプの006Pは、36グラムでした。
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《 リチウムイオンの006P 》
006P に限らず、「リチウムイオン式の乾電池」というのは、珍しい。
「充電できる乾電池」というだけでなく、「大容量の乾電池」という特徴もあります。
大容量であれば、使用する機器の連続使用時間が長くなる。
連続使用時間が長くなれば、ACアダプターが不要になる。
家の外に持ち出す機器において、ACアダプターが不要になれば、荷物が減るし、ごちゃごちゃした電源ケーブルの取り扱いも不要になるので準備の時間も短縮される。
利点が多いような気がします。
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