2-34:S-W3
パイオニアの サブ・ウーハー S-W3 です。
「シアターシステムでの低域再生のために開発されたウーファーシステム」だそうです。 1998年発売。
興味本位でハードオフで購入。ほとんど使わずに、押し入れの中に放置してたものです。
■ 1ウェイ・1スピーカー・パッシブラジエーター方式・フロア型・防磁設計(EIAJ)
■使用ユニット:16cmコーン型
パッシブラジエーター:長円(20cm径相当)
■インピーダンス:4Ω
■定格出力:100W
■位相切り替え:0度、180度
■再生周波数帯域: 30Hz〜200Hz(-15dB)
■ハイカットフィルター:50Hz〜200Hz (TURN OVER ツマミで調整)
■外形寸法: 190mm × 430mm ×430mm
■重量: 10.0kg
裏側に16センチ(6インチ)のウーハー(写真左側)
表側に、長円(20cm径相当)のパッシブラジエーター
(ネットが外せないので、デジカメの、マクロモードで近接撮影)
パッシブ・ラジエータというのは、一定の周波数で共振する振動板。
裏側の16センチウーハーの空気の動きで、表側のパッシブ・ラジエータが共振する仕組みらしい。
なかなか、うまく出来ている。
スピーカー(ウーハー)だけで、超低音を出す時は違った、独特な音と震動になっているところが、興味深い。
どんな周波数帯が、出ているか、興味があるので、チェックしてみた。
S−W3からピンクノイズを出して、測定用マイクで拾う。
EPQ2496でチェック。
●裏側の16cmスピーカーから出た音 (TURNOVER:200Hz)
思わず「美しい!」と叫びたくなるような、綺麗な山形の周波数特性。
ピークは100Hz。
意図的に、こんな音を出しているんだろうか?
小型スピーカーでは出ない「低音域」を出すのにはちょうど良いけれど、大型・中型スピーカーと合わせて使うには、無理がありそう。
音楽を聴くと、うるさい感じの音。
映画の効果音などには、これでちょうど良いのかも。
●表側のパッシブ・ラジエーターからの音(TURNOVER:200Hz)
裏側の16cmスピーカーの震動で動かされた、パッシブ・ラジエータの音。
当然のごとく、裏側よりも音量は小さくなる。
裏側のスピーカーからの音の周波数特性が、綺麗な山の形なのに、なぜか、表側のパッシブラジエータ(振動板)からの音は、ほとんどフラット。
うまく作ってある。
●裏側の16cmスピーカーから出た音 (TURNOVER:50Hz)
TURNOVER のツマミを左側に最大に回す。
周波数特性が、低音側にシフトするのではなく、中音域が消えるだけ。
音楽を聴くときは、TRNOVERツマミが、左側〜真ん中あたりが妥当。
●表側のパッシブ・ラジエーターからの音(TURNOVER:50Hz)
(スペアナのレンジを、落として、-30〜-60dBにしたので注意)
TURNOVER を 50Hzにすると、パッシブ・ラジエーターからの音は、ほとんど聞こえなくなる。 裏側のスピーカーの音だけを聴いているような感じ。
とは言っても、空気の振動はあるので、パッシブ・ラジエーターの効果はある。
−*−
定格出力100Wということで、それなりに大きな音が出る。
空気の震動とかも、ある。
音のピークが100Hzくらいなので、小型スピーカーと併用すると、ちょうどいい。
とはいっても、本体がかなり大きいので、小型スピーカーと一緒に使う、大きさのとバランスが悪い。
大型・中型スピーカーと併用すると、60〜100Hzくらいが、ダブって面白くない。
パソコンのゲームを楽しむときなどには、良いかもしれない。
明らかに迫力が違う。
消費電力は、無音時は10W程度なので、3Dのゲームをするときには、常時電源を入れておいても、良さそうです。
音楽再生に6インチのサブウーハーでは、無理がありそう。
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《 15インチスピーカー VS 6インチサブウーハー 》
さて、問題です。
15インチの普通のスピーカー(エンハンサーで低音ブースト)
と
家庭用の6インチサブウーハー
低音域が出るのは、どちらでしょうか?
6インチのサブウーハーの方が、低音は出るけど、違和感あり。
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