2-32:SS-S700
ソニーの バスレフ型スピーカー SS-S700です。
SRスピーカーと違って、箱が「木」で出来ていて、立方体..というより「四角い形」をしているのが特徴。 家庭用のスピーカーは、大抵、そうだけど。
かなり昔に、ハードオフで買った物です。 2つで1050円だったはず。
押し入れに放置してあったのを、引っ張り出してきました。
写真の両端が、SS−S700(ソニー)。 真ん中はCSP6です。
大きさは、CSP6よりも大きく、奥行きも長い。
むしろCSP10に近いのですが、箱が四角いので、取り扱いはこっちのほうが良さそうです。
■Speaker System : 3ウェイ、bass-reflex type 防磁型
■ユニット : ウーハー 17cm、ツイーター 2.5cm、スーパーツイーター 2cm
■最大出力 : 140W (EIAJ)
■インピーダンス : 6Ω
■大きさ : 220mm(W) × 410mm(H) × 290mm(D)
■重さ : 6.6kg
音は、「繊細な音」という感じでは無く、低音が強い(高音域が出ない)音です。
低音域だけ出しておいて、「なんらかの音場補正機能」を使って、高音域をプラスしてやれば、綺麗な音になりますよ・・・・みたいな感じ。
あくまでも家庭用の基準で「かなり大きな音」を入れても、だいじょうぶ。
パワーのあるアンプを用いれば、「迫力のある音」が楽しめるスピーカーだといえます。
パワーアンプ EPQ2000(500W×2)で、「0dB」のランプが点灯する位のパワーを入れても、大きな歪みもなく、音(音楽)が鳴りました。
ただし、感度というか効率は、CSP6(91dB)よりも悪いので、大きな音を出そうとすると、どうしても、出力が大きめなパワーアンプが必要になってきます。
ウーハーは、スペック上の140W(EIAJ)よりも、もっといけそうですが、そんなパワーを入れたら、ほぼ確実にスーパーツィーターは「飛ぶ」と思います。
実際、両方とも、飛んでます。
−*−
このSS−S700は、かなり特徴のある「音作り」になっています。
畳の部屋で、SS−S700から、ピンクノイズを出して、測定用マイクで拾ったモノがこれです。
なに、これ!! というくらい、中高音域が出ていません。
トーンコントロールか、イコライザーで高音域をブーストするか、なんらかの音場補正機能(エンハンサーとか、SRS WOWとか)を使って、強い補正をかけてやれば、綺麗な音になります。
ここで、EPQ2496の自動補正機能(AUTO EQ)を使って、周波数特性をフラットにすると、どうなるか??
上が「AUTO EQ」の画面。 下が「自動補正後の、イコライザーの位置」です。
低音域が「マイナス」方向、高音域が「プラス」方向に貼り付いて、自動補正の限界を超え、補正不能になっています。
パラメトッリック・イコライザ(PEQ)を使って、手動補正してみると、どうなるか?
こんな感じで、大胆な補正を掛けてやると・・・・
かなり、フラットに近づいてきました。
もう少し,マジメに補正を掛けてやれば、もう少し,マシにな特性になるのかもしれませんが、どうせ「使わない」ので、この程度にしておきましょう。
補正後のSS−S700で、実際に音楽を掛けてみると、それなりに良い音になります。
−*−
音については、文章で表現しがたいので、CSP6と比べてみます。
歪み(スピーカーの震動などを含む)の少ない状態で、大きな音がでるのは、CSP6 か SS−S700 か? と言われれば、SS−S700の方が大きな音が出る。
SS−S700は効率が悪いので、大きな音を出すときには、パワーのあるアンプが必要になる。反面、CSP6は効率が良いので、ある程度小さなアンプで十分。
「音の繊細さ」は、CSP6と似たり寄ったり。 CSP6は、ポリプロピレン(外枠)特有の、すっきりしない音の響き(ポリプロピレンを内装に使ったクルマのスピーカーみたいな感じ)がある。 SS−S700は、それが無い分、すっきりした音がする。
イコライザを掛けない状態では、CSP6の周波数特性はフラットに近い。
SS−S700は、とてもじゃないけど、フラットとは言いがたい。補正かければ、大丈夫、
大きさ的には、CSP6の方が有利だけど、箱の形状を考えると大差なし。
トータルすると、どっちもどっちかな。
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《 ジャンク品のスピーカー 》
リサイクルショップへいくと、ジャンク品の安価なスピーカーがたくさん置いてあります。
箱だけ大きくて、最大出力が小さく、重さが軽いモノは、おおむね「ロクな音が出ない」。
スピーカー端子が、ウーハーと直接繋がっていて、コンデンサー1個で、ツイーターに接続されていたりする。
最大出力が100Wを超えて、ある程度の重さのあるスピーカー(ジャンク品)には、いろんなのがあるけど、出てくる音は様々。
どうして、こんなに音が違うんだろう・・・とか、思ったりする。
スピーカーというのは、不思議なオーディオ装置だと思う。
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